水晶山のハシドイとは


 

 北海道以外では気候・地形的に極めて限られた

場所にしか残っていないとされる植物「ハシドイ」

の群生地が平成19年に確認されました。
水晶山でハシドイを見つけたと記載されている70年

ほど前の植物誌を基に、地元の天童市野草と親しむ会会長の佐藤定四郎先生が十数年がかりで踏査し、ようやく発見したものです。


 

 

 

 

  佐藤定四郎先生は、「偶然が重なった貴重な生育環境、その中で何百年と生き抜いたハシドイです。保護活動を広く盛り上げなければならない。」と語り、天然記念物の指定に取り組んできました。


【ハシドイ】 

 高冷地や温帯に生育するモクセイ科の落葉小高木。主に北海道に自生。上品な白い花を咲かせます。

 氷河期に日本列島を南下した植物といわれ、その後の温暖化により多くは滅びましたが、本州等でも河畔や渓畔地帯で、地下から冷風が吹き出す風穴のある区域など、生育条件が整った、極一部の場所に生き残っているといわています。